92歳になった現在も、デザイナーとして創作活動に忙しい日々を過ごす粟辻早重さん。彼女の著書『92歳、好き放題で幸せづくし』(KADOKAWA)は、大人世代がその先の人生を自分らしく彩るためのヒントが詰まった一冊です。驚くことに、粟辻さんが陶芸やギターに挑戦したのは90歳を過ぎてから。日課の縄跳びや散歩も、「健康を維持しなきゃ」という義務感からではなく、「自分が楽しいから」続けています。食事もまた、献立をスケッチして器を選ぶ時間を慈しむような、丁寧な暮らしを大切にする一方で、大好きなコーラやカップ麺も我慢しません。年齢という枠を軽やかに飛び越え、今この瞬間を味わい尽くすその姿は、私たちに「老い」への希望を届けてくれます。
※本記事は粟辻 早重 (著)による書籍『92歳、好き放題で幸せづくし』から一部抜粋・編集しました。
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「だらけ防止」のために家の中でも靴を履く
室内用の靴は、Pansy Officeシリーズのもの。
以前、近所にいた友だちの中に、暮らしぶりがとてもおしゃれな人がいました。20年ほどアメリカに住んでいた彼女の家はインテリアも料理も洗練されていて、遊びに行くと海外にいるような気分になったものです。
彼女のライフスタイルに憧れた私はさまざまなことをマネしていたのですが、そのうちのひとつが、室内でも靴を履いて過ごすこと。今でもその習慣は続いています。
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私の場合、土足で家に上がるわけではなく、室内専用と決めた革靴を履いています。靴の生活のメリットは、気持ちがだらけないこと。朝起きて靴を履くと、気持ちが「オン」に切り替わるのです。
ただし家族と暮らしていた頃から、室内で靴を履いていたのは私だけ。夫や娘たちにとって、靴の暮らしはそれほど魅力的ではなかったのかな......?
ひとり暮らしの自宅は、仕事机が置いてあり、来客をもてなすこともある1階がオフィシャルなスペース。中2階と3階は、家族以外が入らないプライベートなスペースです。
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だから、ひとりのときも1階では必ず靴を履く! そして上階に上がるときは靴を脱ぐことで気持ちを切り替えるようにしています。
靴を履くのは1階だけ。上階に上がるときは、階段の下で靴を脱ぎます。
家で履く靴は、かかとが高くても動きにくいし、かといってペタンコでもダメ。履き心地もデザインも気に入ったものを見つけて以来、同じものを何十年も愛用しています。他の靴に変えることなんて考えられないので、製造中止になったときに備えて、いつも1足買いおきしているんですよ。
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