子どもの頃、授業で習った「太陽や星の動き」「地球の自転や公転」「重力」――。当時は難しく感じた宇宙や物理の話も、年齢を重ねた今、改めて触れてみると「そういうことだったのか」と新たな発見があるかもしれません。そんな大人の「学び直したい」という好奇心に寄り添ってくれる一冊が、『宇宙と物理のしくみがわかる! すごすぎる宇宙・天文の図鑑』(KADOKAWA)です。SNSでも話題の天文物理学者で、信州大学工学部准教授でもあるBossBさんが、遠い宇宙の神秘から身近な物理の不思議まで、豊富な図解とともにやさしく解き明かしてくれます。
※本記事は天文物理学者BossB (著)による書籍『宇宙と物理のしくみがわかる! すごすぎる宇宙・天文の図鑑 』から一部抜粋・編集しました。
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【天体と物理】「地球は丸い」ってどうしてわかるの?
どの方向から見ても形が変わらない対称性を持った形を完璧とするならば、球は完璧な形です。古代ギリシャ人は美的感覚から、「私たちは球の上に住んでいる」と考えていたようです。
万学の祖・アリストテレスは、月食の時に地球の影が丸いことと、北または南に移動して星空を観測するとその位置が変わって見えることを証拠としてあげていました。
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そして紀元前240年、天文学者エラトステネスが実際に地球表面の曲がりを測定し、地球の直径を計算しました。夏至の日、エジプトの都市シエネでは正午に太陽が真上に来るので、グノモンの影ができません。太陽ははるか彼方にあると仮定すると、地上に降り注ぐ光はどこでも平行のはずですが、シエネの北に位置するアレクサンドリアでは正午にグノモンの影ができます。これは地面が球の表面であれば説明できることです。この測定から計算された地球の直径は実際の直径の1.01倍! 足もとから地球の形がわかったのです。
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■豆知識
地球が丸いなら裏側にいる人はどうして落ちてしまわないのか?
アリストテレスは全ての重くて不完全なものは、地球のどこからも宇宙の中心に向かって落ちていくから地球は丸いと考えたのです。
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